クラウドマイニング人柱ブログ

クラウドマイニングと自作PCで発掘しています

GPUによるZcashマイニングとクラウドマイニングの収益比較

      2018/01/15

私は自作PCでGPUを使ったZcashマイニングも実施していますが、ここではGenesis miningなどZcashクラウド契約も含めて、どのプランが優れているか個人的な感想をまとめておきます。

比較ポイントは下記の3つです。

・費用
・収益

※費用の計算方法は一般的にZcashマイニング用のGPUリグが組まれやすいセットアップであるgtx1070tiの6台構成マシン(ハッシュレート2500h/s)を基準にします

※自作PC6台構成の費用3450ドル(マザーボード150ドル、SSD50ドル、1000w電源200ドル、CPU50ドル、6台のgtx1070ti 3000ドル)。費用はGPU価格の高騰などで変化する可能性あり。

1位:genesis mining
費用合計:4,399ドル
採掘合計:14,400ドル(1日20ドル×720日)
ROI:+227%

2位:自作PC(北米)
初期費:3,450ドル
電気代:1,728ドル(1日2.4ドル×720日)
費用合計:5,178ドル
採掘合計:14,400ドル(1日20ドル×720日)
ROI:+178%

3位:自作PC(日本)
初期費:3,450ドル
電気代:3,456ドル(1日4.8ドル×720日)
費用合計:6,909ドル
採掘合計:14,400ドル(1日20ドル×720日)
ROI:+108%

4位:hashflare
費用合計:5,000ドル
採掘合計:7,200ドル(1日20ドル×360日)
ROI:+44%

自作PCは、gtx1070tiの6台構成で、1000wのPSUを使う最も効率の良い設定で組んでいます。またGPUは保証期間が3年間なので、genesis miningの2年間プランよりも、長く稼働してくれる可能性もありますが2年間稼働で計算しています。

一方で、自作PCのデメリットは火災リスクと、故障リスク、停電リスクなどで、実際に24時間稼働できない可能性がある点です。

それを考慮すると、個人的にはgenesis miningがベストかと感じています。hashflareはzcashプランについては、完全にコストパフォーマンスは悪いので論外です。

一応、他にもnicehash、gigawattなど、機器をレンタルしてZcashを採掘するサービスは存在するものの、安全性に疑問を感じるためリストアップしていません。

ZcashのGPUマイニングするなら日本は絶対に避けるべき

比較対象となるGenesis miningのzcashプランは2500H/sで$4399とし、GPUマイニングで2500H/sを出すのに必要な費用を見積もります。

ちょうど2500H/s程度になるGPU6台構成の自作PCを構築すると仮定すると、下記の費用見積もりになります。

・マザーボードや電源などPC部分で$450
・GPU(gtx1070ti)で$3,000
・2年間の電気代で$1,728

GPUは現時点で6台構成では最も電源効率が良いとされているGTX1070tiを1000wのPSU1台で支える自作PCを構築すると仮定して、合計で$5,178となります。

これは電気代は、私が住んでいる北米基準で見ていますが、日本でマイニングするのであれば、2倍程度はかかってくるので、クラウドマイニングのほうが圧倒的に有利ということなります。

zcashマイニングですが、自作PC(GPU3台)採掘機を組んで「1250h/s」でマイニングしている一方で、私は同ハッシュレートでクラウドマイニングも契約しています。

自作PCとクラウド両方でマイニングしている私としては、クラウドマイニングが優れているのが下記です。

・機器の故障リスクがない
・騒音、熱がない
・電気代が安い

クラウドマイニングはgenesis miningを利用していますが、自作PCで再現するハッシュレート当たりのコストでは、クラウドマイニングのほうが割安です。

これはgenesis miningがアイルランドにマイニング工場を持っているため、電気代が日本の10分の1程度で済むためです。

なので、やっぱりgenesis miningのzcashプランは売り切れました(2018年1月現在)。

ZcashのGPUマイニングで利用しているソフトについて

マイニングソフトはEWBF’s CUDA Zcash minerを利用しています。これを利用しているのは単純に採掘効率が良いのと、Zencashなどアルゴリズムequihashを利用している他の通過もマイニング可能なためです。

またWINDOWSでも動かしやすい点、マイニングプールの切り替えも簡単なため、マイニングプールが落ちても、別のマイニングプールに移行しやすい点でも気に入っています。

利用しているマイニングプールは、nanopoolとsuprnovaの2つです。最近だとnanopoolはトラブルを抱えていることも多いので、suprnovaメインで利用しています。

suprnovaとnanopoolのバッチファイルの書き換え方法

EWBF’s CUDA Zcash minerをダウンロードしたあとは、バッチファイルの書き換えを行います。

まずsuprnovaですが、suprnovaの公式サイトで会員登録が必要です。ユーザー名(アカウント名)と、Worker名(リグ名)、passwordを設定する必要があります。その後、user部分に自分のユーザ名に変更、passにはpasswordを入力します。

ユーザー名:hoikku
Worker名:saikutuki1
password:kontiwa

上記のような例を利用すると、バッチファイルは下記のように書き換えます。

miner --server zec.suprnova.cc --user hoikku.saikutuki1 --pass kontiwa --port 2142

非常に簡単です。

ちなみに、nanopoolだと、会員登録する必要もなく、直接自分のウォレットを入力します。下記がバッチの入力例です。

miner --server zec-us-east1.nanopool.org --user xxx.t --pass z --port 6666 -pec

xxxに自分のZcashのウォレットアドレスを入力します。手順だけならnanopoolが簡単です。

Zcashを自作PCマイニングするメリット

費用的にはクラウドマイニングのほうが、電気代が高い日本と比べて安いのは明白ですが、念のため自作PCでzcashマイニングするメリットについても書いておきます。

・zcashのマイニングアルゴリズム「equihash」でzencash、BTGなども掘れる
・kekkack、cryptonight,lyra2など別のアルゴリズムを使える(モナコインなど)

zcashマイニングするための自作PCを組む場合、必然的にGPUマイニングになります(ビットコインのようにASICがないため)が、GPUマイニングの場合は、採掘通貨を変更したり、アルゴリズムを変更することで、常に最も収益性の高い通貨を採掘できます。

zcashのアルゴリズム「equihash」を採用している通貨は多く、先日もBTGリリース時には大幅に収益性が上がりました。

採掘通貨を自由に選択できるという点で、GPUマイニングには面白みがあるので、採算性が微妙でも頑張って日本でマイニングする人は多いのだと思います。

GPUでzcash含めて色々な通貨を採掘するべきではないか?

確かにGPUマイニングのほうが、その都度収益性の最も高い通貨を掘れるのですが、殆どの場合、収益性の高い通貨が現れると、一気にマイナーも増えるので、結局は採掘難易度も上昇してしまい、採掘量は収束します。

先日もBTGリリース時に1日ペース2000円程度の採掘量を一瞬記録しましたが、2時間程度でフィーバータイムは終了しました。

そのため、月単位で見れば、単一の通貨マイニングと比べても、ざっとみても5%前後効率がアップするくらいだと感じています。

またGPUでのマイニングの場合、ハッシュレートが機器によって安定しないリスクもあるので、ハッシュレートが保証されているクラウドマイニングのほうが、効率が良いと思います。

そもそもzcashをマイニングするべきなのか

zcashは匿名性の点で、DASH、Moneroと被る部分は多いですが、GPUマイニングができるのはmonero、zcashのみになります。

DASHはx11というアルゴリズムがASICに破られたため、GPUマイニングは不可能です。

moneroはcryptonight、zcashはequihashというアルゴリズムを利用していて両方ともASIC耐性は強いと言われています。

そのため、GPUマイニングに限らずクラウドマイニングもですが、購入時の収益性というのは大きく変わらない、ハッシュレートもある程度、収益性は保証されていように感じています。

ちなみに、下記でZcashを自宅でマイニングする場合にかかる費用と、genesis miningの費用を比較してみたいと思います。

zcashを自宅マイニングする場合は、下記のGPUが候補に挙がります。

・RX580(290h/s、120w、USD300)
・RXvega64(490h/s、300w、USD700)
・GTX1070(400h/s、150w、USD450)

仮に6台搭載するリグを組んだ場合の収益シミュレーションは下記のようになる。

※6台分の合計、北米でのマイニングを想定して1Kw=$0.1で計算、GPU以外の費用も計算

【GPUスペック】
・RX580(1740h/s、900w、USD1800)
・RXvega64(2940h/s、1800w、USD4200)
・GTX1070(2400h/s、900w、USD2700)
・genesis(2500h/s、0w、USD4400)

【GPU購入費用、バッテリーなど諸費用、2年間の電気代】
・RX580(USD1800、$400、$2400)=$4600
・RXvega64(USD4200、$600、$4800)=$9600
・GTX1070(USD2700、$400、$2400)=$5500
・genesis(USD4400、$0、$0)=$4400

【マイニング2年間】
・RX580(1日$7、2年間$5040)
・RXvega64(1日$11、2年間$7920)
・GTX1070(1日$9、2年間$6480)
・genesis(1日$10、2年間$7200)

【ROI】
・RX580(+10%)
・RXvega64(-18%)
・GTX1070(+18%)
・genesis(+60%)

ざっくりとしたシミュレーションですが、自宅マイニングだと電気代が2年間のコストの半分以上を占めてくることが分かるかと思います。

そのため、アイルランド、中国など1kwhで$0.05前後の国は有利で、アイルランドに工場を持っているgenesis miningは自宅マイニングよりも有利な値付けができていると考えられます。

zcashの採掘アルゴリズムであるEquihashについて

zcashのマイニングは、EquihashというRamメモリに依存したアルゴリズムを採用していて、ビットコインやDASHなど専用採掘機(Asic)が開発されてしまった通貨と比べて、採掘難易度の上昇は遅いです。

基本的にGPUを利用したマイニングが有利なため、投資回収までは時間がかかる傾向があります。

genesis miningに10月からZcashクラウドマイニングの販売が戻ってきましたが、現状では契約は考えていません。

理由としては、moneroのほうが自作リグでマイニングする際のコストが高くつくのに対して、genesis miningプランは割安だと感じているからです。

例えば、zcashプランの400sol/sを自作リグを組んで採掘する場合は、gtx1070をグラフィックカードとして利用することになります。2年間運用するコストは、電気代を含めて電気代の安い北米でも750ドル程度なのですが、genesis miningのzcashマイニングプランは736ドルとなっていて、殆ど同じです。

genesis miningのzcash、monero、etheriumのマイニングプランは、電気代などメンテナンス費用は含まれているので、2年間運用するだけで考慮すると、zcashのクラウドマイニングプランは妥当だと感じます。

私がzcashのクラウドマイニングプランを契約しない理由

genesis miningは契約後に、自分の好きな仮想通貨を選択して、ハッシュレートを分散することが可能です。

つまりzcashのクラウドマイニングプランを400sol/sで契約したとして、10%をmoneroに、40%をzcashに、50%をbitcoinになど配分することができます。

これだけ聞くと、とりあえず現時点で収益率の高いzcashを購入して、仮にzcashが暴落したらmoneroやbitcoinにハッシュレートを分散させてマイニングすれば問題ないと考えがちですが、実は落とし穴があります。

というのも、実質的にはハッシュレートを分散させるというよりは、400sol/sで一度zcashをマイニングした後、当日のレートでmoneroやbitcoinに配分ごとに両替したものは入金される仕組みになっているからです。なので、zcashの400sol/sというハッシュレートが無価値になる可能性もあるということで、その場合は配分を100%ビットコインに変えたところで、入金はゼロになる可能性もあるということです。

GPUリグとの最大の違い

先ほどGPUリグを自分で構築した場合と、クラウドマイニングとで2年間運用する場合のコストは変わらないと話しましたが、一つだけGPUリグが有利な点があります。

それが、GPUリグを使えば、好きな時に好きな通貨をマイニングできるということで、クラウドマイニングと違って制約がないからです。

クラウドマイニングの場合は、zcashの400sol/sを2年間運用する契約を736ドルで購入するのに対して、GPUリグの場合は750ドルでzcashの400sol/sまたはmoneroの500H/sまたはEtheriumの25MH/sをいつでもスイッチできる状態で運用できるからです。

ちなみに、genesis miningのほうでは実機を持っているので、zcashの400sol/s、moneroの500H/s、Etheriumの25MH/sでも、瞬間瞬間で最もマイニング効率の良い通貨を発掘して利益を上げているはずです。

Zcashについてもマイニングしていますが、現状では自作PCを利用したGPUマイニングでも、投資資金回収までには2年前後かかる可能性が高く、マイニングで利益を挙げるのは難しいと感じています。

また最近では、特定通貨が暴騰した場合、数日間は同程度の発掘難易度でマイニングできるものの、収益性の高い通貨にマイナーが短期間で集まってしまうため、結局は採掘効率が落ちてしまい、収益性は変わらないという状況です。

Zcashについても、稀に暴騰するのですが、結局はグラフィックカードの価格を1年前後で回収できるかどうかの収益性になってくるうえ、一旦採掘効率が上がってしまうと、Zcashの値段が下がっても採掘効率はキープされてしまうため、GPU1枚あたりの収益性は、ざっくり月単位で8割~9割で落ち着くイメージです。

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